日本語教師になるには。20代男性編

1、日本語教師になるには

日本語教師になるための明確な資格は現在ありませんが、日本語教育機関の求人には、ほとんどの場合、以下の3つのいずれかを求められる場合が多いです。

  • ・日本語教師養成講座で420時間コースを修了
  • ・日本語教育 能力検定試験に合格する
  • ・大学・大学院の 日本語専攻で学ぶ

実際には、日本語学習者が特に増加傾向にあるアジア圏では、日本人教師が不足しているため、上記3つのいずれも満たさない、現地在住の日本人主婦の方が日本語教師をしているケースもあります。JICAの青年海外協力隊の募集要用には、2年以上の実務経験が必要なケースが多く、日本語教育機関によって、募集要項は様々です。また、2021年ごろには、日本語教師の資格を国家資格化するという話もあります。今後、日本語教師の働き方は大きく変わると予想されます。

2、実際に日本語教師をしてみると@ベトナム

ここからは、あくまでも私の個人的な意見ですので、様々なご意見があるかと思いますが、ご了承ください。

私は、大学で日本語を専攻し日本語教師になりました。もちろん大学によって違うと思いますが、私の通っていた大学の授業では、模擬授業をすることはほとんどなく、座学中心の授業でした。大学を卒業し、すぐに

ベトナムで日本語教師をしたものの、大学での授業はあまり役に立たなかったというのが、正直な感想でした。

日本語教師をするにあたって、日本語の知識は大切ですが、実際に日本語を教えるという経験の方が大切だと思います。私も含めベテランの先生方も、はじめの頃は、一生懸命、考えて教案を作っても、教壇に立つだけで緊張して上手くいかなかったそうです。私なんて、初めての授業はフラッシュカードをめくる手が震えてしまい、学生から「先生、大丈夫ですよ。頑張って」と逆に励まされてしまったぐらいです(笑)。

授業が始まった瞬間、頭が真っ白になり、本当に恥ずかしい経験をしました。そんな私でしたが、半年もすれば、現場にも慣れて、冗談をいいながら授業が行えるようになりました。

私は、日本語教師になるための勉強はしていましたが、何よりも実際に授業をするという経験が足りませんでした。授業の進め方や話し方、立ち振る舞いなど、さらには、海外で日本語教師をするなら、その国の国民性や文化なども知っておかなければならないでしょう。それらすべては、教壇に立ってみないと、なかなか身につくものではありません。

そのような経験から、私は日本語を言語学として学ぶと同時に、ボランティアやオンラインなどで実際に日本語を教える経験を少しでも多くしておけば良かったなと思いました。(日本語教師養成講座では、模擬授業が多いそうですが)。日本語教師という仕事は現在、かなり多様化されつつあります。パソコンとネット環境さえあれば、今からでも始められます。百聞は一見に如かず、日本語教師に興味がある方は、ぜひ、空いた時間などを利用して、外国人に日本語を教えてみてください。きっと、その経験が日本語教師になった時に、生きるはずです。

私の経験が、少しでも皆様の力になれれば、幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ベトナム日本語教師体験談 語学学校日本語教師(ホーチミン)
応募の経緯、きっかけ ベトナムで働くきっかけになったのは、大学1年生の夏休みの時にNPO主催の『ベトナムのスタ...

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