日本語教師体験談(ベトナム ハノイ)

世界の日本語教師体験談

○応募の経緯、方法


 私の場合海外移住が前提にあったので、もともと興味のあった日本語教師の仕事を探しました。仕事を探す際には、海外転職サイトを利用しました。就職先を探しているときはまだ日本にいたため、サイトに登録し、エージェントの方とオンライン面談を行いました。その後、日本語学校を紹介していただき、オンラインで面接を行い、採用となりました。私は2つの転職サイトに登録しました。サイトによって対応が違うため、自分にあうサイトや担当者を見つけることも重要だと思います。

○ベトナムの日本語教育と仕事内容


ベトナムの日本語学習者は大まかに4つに分けられます。

①留学や実習生として日本に行く予定の学習者、

②日系企業で働くために学習している学習者、

③学校等で第二外国語として学習する学習者、

④趣味などのためや、習い事として勉強する学習者です。

ベトナムでは、日系企業や実習生の受け入れが多いため、仕事のために日本語を学習している人が多いと思われます。ハノイではJLPT対策クラスがある学校も多いです。

私の学校では上記のうち②と④に当たる学生を対象としています。②の場合は20代から40代までの学生がおり、勉強しなければならない状況に置かれているため、かなり意欲的に勉強しています。

④の学習者は小学生から社会人まで多岐に渡ります。目的、意欲も様々なので、各レベルに合わせた授業を展開しています。0初級からN1までのクラスがあり、さらにビジネスや日常の会話専門のクラスもあります。文化体験としてお正月や日本の食べ物について紹介する授業もあります。

海外での日本語教師の役割として、文法は現地人教師が教え、会話のクラスを日本人が担当するということがよくあるようですが、私の学校の場合は日本人、ベトナム人関係なく授業に入ります。そのため、初級文法からN1まですべての授業を担当しています。
その他、仕事内容には、シフト作成や報告書作成などの雑務があります。

ハノイ街並み

○現地の言語が必要か


 基本的には社内でも授業でも日本語が使われるので、ベトナム語は必要ありません。特にクラス内の指示語などは最初に教えているので、授業中ベトナム語を使うことは少ないです。ただ、 初級クラスの場合はすべて日本語だけで行うのは難しい時もあります。

ベトナム人教師か日本人教師かを問わず授業はほとんど日本語で行いますが、少しでもベトナム語を覚えていた方がコミュニケーションを取りやすいと思います。私自身、最近ベトナム語を勉強し、自己紹介と簡単な単語は覚えるようにしています。ベトナム語でも自己紹介をすると喜んでくれます。また、学習者同士が現地語で会話するので、その内容が少しでも分かるようになったことは初級を教える上で役に立っています。

○よかったところ


 ベトナムの文化と私が働いてみた感想をお伝えします。ベトナムはかなり親日国家です。仕事だけでなく、趣味でも日本語を学習する人が多く、日本語教師も職業として受け入れてもらいやすいです。また、ベトナムには教師の日というものがあり、教師という職業は社会的に尊敬される職業のようです。教師の日にはお花屋お菓子をもらったおことがあります。また、先生はいつまた授業に来てくれますかといってくれる学生に出会うと、次の授業を楽しみにしてくれているのだと嬉しくなります。
 

 続いては日本語教師同士のコミュニティについてです。ハノイにも日本語教師の会があり、そこで出会った同世代の教師の方と連絡をとったり、ご飯に行ったりして休日を過ごしています。この会以外にも日本人のサークルがあるのでそこで出会った方々と年代問わず友人になれたことも、日本にいるときにはなかなか味わえない良い経験となっています。

○苦労したところ


 授業に関する点と、日本人以外と一緒に働くという2点で苦労しました。
 授業に関して、私はベトナムで教師として働くまで教壇に立った経験がありませんでした。初めて訪れた地で、食べ物も親しみのない味が多く、慣れない仕事をする最初のうちは、体調を崩してしまうこともありました。また、仕事に慣れてきても担当する授業の種類が多く、常に準備に追われていました。
 

 続いてベトナム人と一緒に働くことについてです。社内言語は日本語ですが、ベトナム人同士はベトナム語で会話します。何を話しているのかわからないというのはフラストレーションになります。また、会議中にベトナム人社員の日本語の理解度が低いということもあったので、その点でのコミュニケーションに苦労しました。

○休日の過ごし方


 休日の過ごし方について、4つの過ごし方を紹介します。

1つ目は友人とまったりカフェ、ランチです。ベトナムにはカフェが多く、その種類は欧米系や韓国系のものまでたくさんあります。ケーキやベトナムコーヒーを飲みながらまったり過ごしています。

カフェでまったり

2つ目は、日本人サークルで趣味の時間を過ごします。私は音楽系のサークルに在籍しています。その他、サッカーや草野球などのスポーツ系、同年会などの会があります。定期的に行われる演奏会のために日々集まって練習しています。練習の後に日本食屋で飲み食べするのも楽しみのひとつです。

3つ目は買い物やネイルなどです。ハノイにはファッションビルや日本の製品を扱う店も多いので、時間のある休日に買い物に行きます。また、ネイルやマッサージは日本よりも格安で受けることができるので、週末の楽しみになっています。

週末ショッピング

4つ目は、旅行です。こちらも日本よりも安い値段ですることができます。世界遺産や有名な観光地もたくさんあるので、たまに旅行しに行っています。今まで、ダナン、フエ、フーコックなどに旅行に行きました。また、ただハノイ市内の5つ星のホテルに泊まってゆっくりするという休日を過ごしたこともあります。とてもよかったです。

フーコック

○これから日本語教師を目指す人へ


 日本語教師は日本の小学校や中学校の教師とは本当に大きく異なります。違う文化圏の人々に出会い、日本語だけじゃなく日本のすべてのことを教える職業です。ですから、自分自身が、まず、日本の文化などについて興味があったほうが良いと思います。そして、私は教えた学生にとって、印象に残る素敵な先生になることをモットーに毎日、準備から授業まで頑張っています。自分が頑張った分だけ学生の成長がみられる、とてもやりがいのある仕事です。ぜひ、目指してみてください!

ハノイ市(ハノイし、河内市)は、ベトナム社会主義共和国北部に位置する都市で、同国の首都。南部ホーチミン市に次ぐ同国第2の都市であり、政治と文化の都である。2009年の人口は650万人。紅河の右岸にあり、国内の工業の中心地で、農産物の集散地ともなっている。また、一柱寺など史跡も多い。東南アジア有数の世界都市であり、ホーチミン市がベトナム経済の中心地である反面、ハノイはベトナムの政治・文化の中心地と言われることが多い。

ベトナム 日本語学習者数

国際交流基金の 2015 年の調査による とベトナム全土に日本語教育機関は 219 か所あ り,学習者数は約 64,863 人に上り,世界 7 位と なりました。 そしてベトナムから日本への留学 生数は世界で第 2 位,東南アジアで第 1 位とな り,伸び率が非常に著しいといえます

https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2017/vietnam.html
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