ベトナム北部での日本語教師体験談

世界の日本語教師体験談

○日本語教師になったきっかけ

 私が日本語教師になったきっかけは、ほかの方とは少し違い、ちょっと特殊です。簡単に説明すると、①ベトナムで働いていて、②勤務先から要請があったためです。

 日本で働いていた際、当時の勤め先のお客様が、こぞってベトナム進出をしており、「今は、ベトナムだ」、「チャンスがいっぱいある」ということを聞き、ベトナムに現地採用で就職。香港の会社なのですが、お客様が日系、中国系といらっしゃるため、ローカルスタッフへの教育の一環として、日本語、中国語を教えることになりました。

街中の即席屋台

お昼ごはんは、こんな感じ

○仕事内容

 主な仕事の内容は、会社指定の教科書と指定の方法をベースに日本語指導にあたりました。海外では、メジャーな「みんなの日本語」という教科書を使用して、1課につき2日かけて指導をします。1日目は、単語をみんなで読み上げ、意味を確認したり、文法を確認し、1つ1つ例文を作成します。2日目は、本文を何度か音読し、意味の確認をし、その後、実際の練習問題を解きました。毎月下旬には、勉強した内容から、テストを作成し、90点合格としてテストを行いました。

ハノイには、おしゃれなカフェも


○現地の言語は必要?

 私の場合は、なくとも大丈夫でした。日本語学校からも、日本語を教えるオファーを頂きましたが、その場合は、日本語だけで指導をしてほしいといわれました。日本人の話す正しいニュアンスや発音の日本語に沢山触れさせたい、という学校側の思いがあるとのことでした。

ファッションもなかなかおしゃれ

○こんなところがよかった

 日本語の指導を通して、私もベトナム語の成り立ちや、ニュアンス、表現の仕方を学ぶことができましたし、生徒も授業を通して、日本語とベトナム語の考え方の違いを理解してもらえたようです。また、授業時間が長いので、集中できるようにと、生徒がお菓子を持ち寄り、授業前に食べていたのですが、ベトナム現地のお菓子や果物を一緒に食べたり、その果物の食べ方(ベトナムでは、グアバや青マンゴーなど、甘みの薄い果物には、唐辛子やハーブをまぜた塩をかけて、食べます。)を知ることができたり、生徒から、日本の文化についての質問があり、それを通して、私自身も改めて、日本の文化や、日本人の性格、習慣や日本語などを再認識するいいきっかけになりました。

 また、生徒が学習した言葉を覚えて、実際に使えるようになると、私も自分のことのように嬉しく、やりがいを感じました。

ベトナムご当地ピンバッチ


○苦労したこと

 ベトナムに来たばかりのころは、ベトナム人の方の日本語がよくわかりませんでした・・。ベトナム語は、末尾の音を発音しない言葉なので、言葉の後ろが消えてしまって、何を言いたいのか、どの単語を言ったのかがわからなかったり、ベトナム語は、言葉がリズミカルで音程が大きく上下する言葉なので、そのリズムで日本語を話すので、最初は、何を言っているのか、本当にわかりませんでした・・。半年くらいが経過して、ベトナム語の基礎や発音、文法やニュアンスを理解できると、それに当てはめて、彼らの日本語を聞くようになってからは、理解できるようになりました。そういった意味でも、ベトナム語を軽く勉強したり、触れておくとコミュニケーションが、取りやすいと思います。

 また、どの国でもそうですが、現地の言葉を少しでも使うと、現地の方は、とても喜んでくれます。片言でも、単語でもいいので、少し現地の言葉を覚えておくと、みんなが喜んでくれるし、生徒との関係性もよくなると思うので、お勧めです。

いたるところに、ジャックフルーツの木が


○休日の過ごし方

 来たばかりのころは、生活に慣れるのに精いっぱいで、余裕がありませんでした。半年がたつ頃には、だんだん現地にも慣れていき、近くの市場やスーパーにでかけたり、ハノイに出かけました。私は、ハイズオンというハノイから車で1時間半ほどの場所に住んでおり、娯楽が何もないので、バスでハノイに日帰りに行くことが多いです。

 ハノイでは、旧市街やホアンキエム湖を散策したり、カフェ巡りや、ベトナム料理、フランス料理、日本料理など、様々なジャンルの食事を楽しみました。

 ハノイは、日本料理や日本の食材、商品などが比較的そろいやすく、輸入しているものの日本と比較して、売値も数十円高い程度。とても良心的な価格なので、買いやすく、ベトナム料理が苦手な方でも、生活しやすいと思います。

タンロン遺跡


○これから日本語教師を目指すみなさんへ

 当然のことながら、日本と海外の文化や習慣は、違います。その為、自分の常識ではありえないことが起きたり、それによりストレスを感じることも多いかと思います。

最初は、大変だと思いますし、ストレスを感じることも多いと思いますが、慣れていくと、それを楽しめるようになるので、広い心をもって、気負わずに頑張ってください。

ベトナム建国記念日、タワーがベトナム国旗に

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