【中国語が全くできない僕が1年中国に住んでみた】深圳で高校日本語教師

1,なぜ20代前半で中国に? 

中国って聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか。
以前は中国といえば、マナーが悪いとか領土問題など、正直、いいイメージをばかりではないかと思います。最近では、ITの技術が進み日本からもかなり注目されていますね。実際に中国では、買い物はもちろん、レストランでの注文や家賃や光熱費など、ほとんどの支払いが電子決済での支払いが可能です。日曜用品もネットで買う人が非常に多い印象があります。
 今では中国でのびのび生活している僕ですが、中国に来る前は、中国に対していいイメージはほとんどなかったですね。むしろ、、、って感じでした。
 そんな私がなぜ中国に来たかと言うと、シンプルに友人に誘われたからです(笑)
その友人から誘われてなかったら、きっと中国には一生来ることはなかったでしょう。

2,そもそも中国ってどんな国?

大まかに中国は22の省、5つの自治区、4つの直轄市、2つの特別行政地区(香港・マカオ)という行政区分が存在します。13億人という世界№1の人口数を誇り、地域によって気候や言語も違うため、生活スタイルも多種多様です。
私が住んでいるところは、広東省の深圳というところで、世界的に有名な騰訊(Tencent)や華為(Huawei)の本社があります。IT都市として有名な都市で、あらゆることが携帯電話一つで行うことができます。買い物はもちろん、公共機関の利用、現在だとアプリ上で自分の健康管理が行われているので、それを提示しなければ店に入ることもできません。深圳で生活していて、携帯電話は命の次に大事なものといっても過言ではないかもしれませんね(笑)
しかし、都市から離れた田舎では、インフラが整備されておらず、自給自足のような生活をしているところもあります。私の友人が田舎に行った際の話では、歓迎に豚を丸々1匹さばいて親戚みんなで集まって食べたり、お土産として鶏をそのまま1匹プレゼントされたこともあるとか(笑)
中国がいかに規模の大きい国か理解できるエピソードですね。

3,現在の仕事内容は?

2021年3月から中国の深圳市にある私立高校で日本語教師として勤務し、1週間に20コマくらい授業を行っています。中国語のできない私は、すべての授業を日本語で行っています。日本語の先生になりたい人や海外で仕事をしてみたい人は現地の言葉ができないと不安になる方もいるとは思いますが、全く問題ありません!! そもそも日本人に対して求人に出している会社には、日本語が話せる方が在籍しているケースがほとんどです。もし現地の言葉や英語が必要なら募集要項に書いてあるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。


3, 実際に中国に来てみると

 中国に対していいイメージがない私が実際に中国に来た時の第一印象は、『中国すげー!!中国人めっちゃ優しい‼』でしたね(笑) 百聞は一見に如かずとは言うものの、今まで自分が持っていたイメージが一瞬で覆るとは思ってもみませんでした。
私が中国に来たときはコロナ化の影響により2週間ホテルで隔離をしなければなりませんでした。英語も中国語も話せない私ですが、学生時代からバックパックをしたりと海外に慣れていたため、必要最低限の準備だけ行い、あとは現地に行けばどうにかなるだろうと高を括っていました。  
しかし、現地に着いた瞬間『やばい、どうしよう』他の乗客のみんなさんは中国語や英語を使って書類を書いていたり、ウィチャット(中国版のLineのようなもの)を使って次々と私の周りからいなくなってしまいました。何をすればいいかわからず、おどおどしている私を見て、ある中国人の方が日本語で話しかけてくれて、書類の書き方を教えてくれました。さらにPCR検査場まで一緒に同行してくれました。それから隔離先のホテルでもウィーチャットの使い方や生活面までサポートしてくれました。本当に感謝しかありません。
隔離中のホテルでの生活はすべてウィーチャットを使って食事や生活物品の注文ができました。本当に中国は便利ですごいなと感じましたね。実際にはウィーチャットの使い方に慣れるまではすごく大変でしたが、、、(笑)
海外から日本へ行く際は各家庭で1週間の自主隔離ですが、中国では2週間ホテルで隔離し、その期間で3回ものPCR検査を行います。(隔離先や地域で違いあり)毎日、医療従事者が各ホテルの部屋を回り健康観察を行う徹底ぶりです。その後、自宅で1週間の隔離があります。日本と中国を比較してみると、中国での隔離はぶっちゃけ面倒だと感じるかもしれませんが、中国がコロナ対策に莫大なお金を投資しているのがわかりますね。
最近では家の周りでコロナ感染者が2名ほど出た際は、その地域を完全に2週間隔離し、その周りに住んでいる人全員にPCR検査をするようにと通達がきます。その際にかかるPCR代は無料でした。中国政府の対応の速さや資金力には日々驚かされてばかりです。

5, 1年中国に住んでみて

 

実は1年くらい中国に住んでいるのですが、いまだに中国語が全く話せません(笑) ですが、生活するうえで特に問題はありません。携帯電話さえあれば、生活にはほとんど困ることはありませが、家賃の契約や病院に行く際は、どうしても中国語が必要になってくるので、同僚や友人に助けてもらっています。
 そして何より、深圳という今まさに経済発展し続けている都市に住んでいることで、日々変わる街並みや、生活を体験できていることは本当に素晴らしいですね。住んでいたマンションが2年間で1.5倍になったとか、以前はお店も少なく住んでいる人もあまりなかったところに、2か月ぶりに訪れてみると、大きいデパートが突然できて人混みができていたり、日本とは比べ物にならないスピードで発展を続けています。勢いのある街の雰囲気というのは日本にいたら、なかなか体験できるものではないかと思います。
また、教育に対しての考え方、仕事に対する考え方も、日本とは全然違っています。色々な価値観を感じることができるのも海外に住んで初めて実感できることではないでしょうか。

6, 最後に 海外に少しでも興味を持っているなら、積極的に挑戦してみてほしい

 

これまで、私が中国に住んでみて、感じてきたことを素直に書いてきましたが、もう少しなので、ぜひ最後までお付き合いください(笑) 中国に来てからは、もちろんいいことばかりではなく、中国と日本の文化の違いにイライラする日もたくさんありました。ここでは書ききれないほど、多くのことがありました。海外に住むということは、今まで築き上げてきた環境を改めて再構築しなければなりません。今まで当たり前に会えていた友人や家族と会うこともできませんし、日本にいた頃には経験したことのない寂しさが常に付きまといます。しかし、環境を一新したことで、新たな出会いもたくさんあり、日本にいてはなかなかお会いできないような方とも食事をさせていただいたり、貴重な体験が多くできました。
 この記事を書くにあたって、『中国に来てどうでしたか?』と周りの日本人に聞いてみると、みんな口をそろえて中国に来てよかったと答えてくれました。むしろ、これからもずっと住みたいと言っている人も多います。私も可能な限り長く住めたらなと思っている一人です。
 これで本当に最後の最後となりますが、ぜひ海外に少しでも興味を持っているなら、積極的に挑戦してみてほしいです。自分が持っている価値観や常識が、その国では常識ではないということに面食らうことになるでしょう。でも、その経験は日本にいては味わうことのできない貴重な体験になるはずです。私も海外で働き始めてから、仕事に対する考え方や、生き方に及ぶまで、1年前の私とは大きく変化しています。さらに、学生の頃から漠然と海外で仕事をしてみたいと思って生きてきたので、そのモヤモヤが少し晴れた気もします。もし、海外で挑戦をしたいと思っている方がいるなら、特に中国はおすすめですよ!! 1年住んでいても、いい意味でも悪い意味でも退屈しません(笑)  
もしこの記事が皆様の目に届き、少しでも参考になったのなら非常にうれしく思います。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!!

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