このまま一回きりの人生を終えるのか?ポーランドで日本語教師に挑戦

学校への応募の経緯、きっかけ


私がポーランドで日本語教師として働くことになった理由は、とにかく一度海外に長期滞在してみたいという思いのみでした。大学を卒業し、同期の子たちと同じように一般企業へ就職しましたが、会社員時代に、毎日同じことの繰り返しと「このまま一回きりの人生を終えるのか」と自分の将来に不安と焦りがありました。それから、会社を退職し、海外で働くことができる資格を取得しようと思い、日本語教師の資格を取得しました。そして、インターネットでたまたま見つけたアイセア(ICEA) (icea-tokyo.com)という、日本語教師派遣機関に登録しました。結果的には、登録して1か月も経たない内にポーランドへと出国することとなりました。コロナ禍だったので、ワクチンパスポートを取得したり、出国まで慌ただしい毎日でしたが、無事に入国できました。

学校紹介や仕事内容 


私が日本語を教えている大学はポーランド南西部のイレニャ・グラ(Jelenia Gora)という場所にあります。日本語のクラスは、単位を必要としない自由参加型のクラスのため学生さんは高校生や大学生、社会人と様々です。初級・中級・上級クラスとそれぞれのレベルに合わせて日本語を教えています。テキストはげんき(GENKI)というThe Japan Timesが出版しているものを使っています。私が赴任した直後から私の大学では、ずっとオンライン授業となっていますので、実際の授業ではGoogle Meetを使って動画を見たり、パワーポイントを使って文法や単語の説明をしています。

現地の言語は必要?


もちろん現地の言葉を勉強してから赴任するほうが自分自身も過ごしやすいと思います。特にポーランドは数年前に教育制度が変わり、現在義務教育を受けている学生さんは英語が話せますが、大人の方(年配の方は特に)は英語が話せないことがほとんどです。私の場合は、日常会話の英語はできるので大丈夫かと思っていたのですが、スーパーや駅のチケット売り場、住んでいる寮の受付など、ほとんどの場所で英語が通じませんでした。(英語が通じるのは、唯一大学内の学生さんと先生たちくらいでした)ですので、ポーランドに来てから簡単な挨拶「こんにちは」「さようなら」「はい」「いいえ」などを勉強して買い物のときに使っています。役所や郵便局に行くときは、学生さんについてきてもらったり、グーグル翻訳を見せてなんとか対応しています。

こんなところがよかった


ポーランドはヨーロッパの国なので、建物や景色がとても綺麗です。観光地はもちろんですが、私の住んでいるところの家や建物も淡い色で装飾されていて、街並みを写真に撮るだけでも十分にヨーロッパらしさを感じられます。

苦労したこと


私の場合、苦労したことが本当にたくさんあります。言語の壁もひとつですが、住んでいる寮の環境があまり良くないためだと思います。私が住んでいるところは高校の学生寮なのですが、洗濯機とキッチンは共同になっています。洗濯機は学生さんと取り合いになってしまいますし、キッチンはお世辞にも綺麗とは言いづらい環境ですので、料理も出来ずにいます。食事に関しても、合わない部分が多々あり、精神的にしんどくなることもあります。

休日の過ごし方


休日は、主に近くの街に遊びに行ったり、大学の学生さんとカフェに行って過ごしています。コロナ禍なので、ヨーロッパ国内を旅行することも難しいですが、本来なら隣接している国(ドイツ、チェコ)にもバスで気軽に行くことができるようです。

現地おすすめの場所


私が住んでいる街は、大きな公園があって毎日家族連れや夫婦の方々が散歩をしたり、景色を写真に撮ったりしています。まるでハリーポッターに出てくるようなカフェがあったりと見ごたえもあります。疲れたときやリラックスしたいときにここに来ると、自然と落ち着いた気持ちになります。

これから日本語教師を目指すみんなへ


コロナ禍で在宅での仕事が増えた影響からか、日本語教師の需要も多くなったと聞いています。未経験の私も一から勉強しましたが、外国人により分かりやすく日本語を勉強してもらうにはどうしたらいいか?と今でも参考書を読んで勉強しています。現在は、オンラインプラットフォームも発達していますので、日本にいながら世界中、多くの日本語学習者と交流を持つ機会があります。これから日本語教師を目指す皆さんも、自分に合った教授法を見つけて、授業に取り組んでいただければと思います。

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