フィリピンバギオで日本語教師

以前、フィリピン、バギオ市というところで、日本語教師の仕事をしておりました。当時私はまだ、留学生で英語を現地のこちらの大学で勉強しておりました身で、こちらで知り合った現地の女性と結婚したので、学生ビザの状況でも勤務ができると日本語学校の経営者の方から言われ、勤務をすることができました。

当時の契約は、大体1コース2か月で修了する日本語学習初心者の学生たちを教えるという内容でした。こちらでは、基本的に現地の言葉に翻訳しつつ、日本語を教えるので、いつも、英語を授業のなかでも使いつつ、授業を行っていました。当時は現在からおよそ10年以上前だったので、私はまだ留学生で、20代後半だったので、初めの授業のときにとても緊張したことを覚えております。数週間後に疲れ果てて、熱を出して、授業を数日休んだことも覚えております。とてもじゃないですが、初めの授業というものは、うまくできたとは言えないです。

その学校自体は、数年後に建物の賃貸料が高かったのと、学生を確保できていなかったそうで、無くなってしまいましたが。今はその建物はレストランになっています。給与にかんしては、とても高いとは言えなかったです。時給はおよそ、300円前後で、一日3時間午後に教えていて、一日当たり大体1000円弱、一週間ごとに給料をもらっていました。金曜日に全てで大体4000円ぐらいたったと思います。

当時私はまだこちらの大学に通っていたので、こちらで必死に日本語教師の仕事をすることは、大学の授業のプレゼンテーションの訓練をするという意味では、役に立ったかと思います。当時の経営者の方もそういう意味で私を雇ってくれたんだと思います。実際、とても緊張したので、いい訓練になったと思います。

 初めの授業の日にいた10代後半と思われる若い男の子は、一日でいなくなりました。最終日まで残っていたのは3人のみの学生です。2週間半のコースの中で、中年の家族が日本におられる男性は、20代中盤と思われるクラスメイトと付き合い始めました笑 数年後、その中年の男性が日本におられて、奥様と日本で日本語学校を経営しておられるというニュースをこちらフィリピンでたまたま見て驚きました笑 奥様にはバレていなかったんですかね笑 

 実際、日本語を教えるということ自体は楽しいのですが、英語なりこちらの言語を使って教えるというのは大変です。やはり、私たち教師の情熱というか、日本語を教えて、学生たちの将来のために役立ててほしいという思いがないと、事実できない仕事だと思います。

現在やはり、こちらでも、日本語教師の方々が教える学生たちというのは、日本へ出稼ぎ労働者で行くこちら現地の人々です。彼らは基本的に体が頑丈で、異国で一人暮らしても、必死で歯を食いしばって働き続けるというタイプのこちら現地の人たちです。

私の妻の兄弟なり従兄弟、親戚でもそういう人たちはたくさんいるのですが、これからの若い子供たちの世代には、正直言って、あまりそういう雇用状況にはなってほしくないと思っています。

今の子供たちは、小さい頃から携帯に触れ、パソコンなども学ぶのはそこまで難しくないかと思うので、安全で、安定した給料をこちらの国の国内で得られる仕事につけたらいいかと思いますが、事実この国の平均給与でいくと、これからもたくさんの人たちが事実海外に出稼ぎ労働者として行かざるを得ないと思うので、こちらの国の国内で、日本語を教える仕事は事実、減らないと思います。

あと、他の理由で、日本語を学ぶ人たちというのは、基本的に、日本のアニメが好きな人たちです。主に若い方々ですが。例えば、ワンピースとか、ブリーチとか最近のアニメですね。もうちょっと上の年齢層になると、人気があるのは、明らかに、スラムダンクです。たくさんの人々が、こちらでバスケットボールが好きなので、一番人気がある日本のアニメというと、やっぱりスラムダンクかなという気がします。こちらでは、ボクシングもやっぱり盛んなので、初めの一歩という日本のドラマもよく、こちらのテレビで放映されています。

 以前、勤めていたこちらの日本語学校は残念ながら、資金難で潰れてしまい、経営者の方も、もうすでに亡くなってしまいましたが、こちらフィリピンでは、地方都市という影響もあるのですが、労働ビザを得て働くというのが、困難な状況です。

ただ、今のドゥテルテ政権になり、ビザが労働許可がないタイプのビザでないと、働くのは無理な状況です。アキノ政権の頃は、ちょと緩かったです。今のこちらの大統領は、国民の支持が高く、しばらくは似たタイプの大統領が続くと思います。

今年の5月頃が、大統領、副大統領、シネターと呼ばれる、上院議員的な国会議員を含めた選挙があり、おそらく、マルコス元大統領の長男の方が勝つ見込みが高いです。副大統領には、今の大統領の長女の人も、選挙戦で有利な立場にいます。今の政権の方針を、次の政権も継ぐとおそらく、ドラッグの使用者なり売人を減らす。国際関係では、アメリカ寄りではなく、むしろ中国寄り、日本との関係は相変わらず近い、という風になると思います。

なので、日本にとっては、相変わらず関係のいい国のままなので、こちらに来て日本語教師をする分には、そこまで難しくない国のままだと思います。ただ、一応、英語は話せないと、生活はしづらいです。ただ、日本語教師をする上では、英語やこちらの言語の能力よりも、日本語を教えたいという情熱のほうが、むしろ重要です。あと、この国を好きになってくれるかたが、この国で働き続けたいと思うので、できれば、たくさんの日本人の方々に、コロナ終了後にこの国に戻ってきて頂きたいです。

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